リハビリテーション科

リハビリテーション科 理念

当院の理念である『地域に密着した患者様本位の医療』を提供するため、患者様の笑顔を何より大切に、スタッフ一同全力で取り組んでいます。
それぞれの専門職として、また一人の人間として、患者様やそのご家族の人生に寄り添えるよう、日々努力したいと思います。

施設基準

脳血管疾患等リハビリテーション科Ⅰ、廃用症候群リハビリテーション科Ⅰ、運動器リハビリテーション科Ⅰ、訪問リハビリテーションⅠ、在宅看護訪問リハビリテーション指導管理料

スタッフ構成(R5.9.1現在)

専任医師1名、理学療法士13名、作業療法士6名、言語聴覚士2名、マッサージ師2名、事務1名

(呼吸療法認定士 2名)

リハビリテーション科では、昨年から職員教育に力を入れ、定期的に勉強会を開催しています。

リハビリテーションって何?

リハビリテーションとは、患者様が持つ疾患・症状によって引き起こされた機能障害、能力低下、社会的不利などの問題を、医師を中心とした専門職のチームによって回復、改善を図るものです。回復できなかった場合でも、一人一人に寄り添い、人が人として生きるためのお手伝いをしていきます。

理学療法とは?

    身体に障害がある方に対し、

  1. 基本的動作能力の回復、改善
  2. 現在の身体機能や健康の維持、増進
  3. 未来の怪我や病気の予防
  4. を目的とした治療法です。
    マッサージ、温熱、電気等の物理的刺激や、ストレッチ、体操、その他の運動を行うことで、身体と心の両面の回復を図ります。

作業療法とは?

生活に支援を必要とする全ての人に対して、機能的訓練、日常生活訓練、手工芸やレクレーション(遊び)などのあらゆる「作業」を治療手段とし、その人らしい生活が獲得できることを目的としています。生活に必要な能力の回復・維持・開発、その人に合った生活がしやすい環境づくりを支援します。

言語療法とは?

食べ物の飲み込みが悪くなる、むせるなどといった嚥下障害や、しゃべりにくい、言葉が出にくいなどといった構音・言語障害に対し、機能の維持、向上を図るために適切な訓練や検査及び指導・助言・援助を行っていきます。

歯科・口腔衛生とは?

多職種で連携を図りながら、入院患者様の口腔ケア(専門的な口腔清掃・口腔機能訓練)を行い、口腔衛生の確保や“食べること”で楽しみや喜びを感じていただけるよう支援をしています。入院中、口腔内にトラブルがあった場合には、地域の歯科医療機関へ訪問歯科診療を依頼し、医科歯科連携の繋ぎ役を担っています。

 

また、地域包括ケア病棟では、患者様や家族に口腔環境が維持できるよう、助言・指導を行い、住み慣れた場所で安全に生き生きと過ごせるよう支援しています。

病院内では、こんな対応をしています

物理療法・外来リハビリテーション

入院治療や介護保険の適応とはならない方で、日々の生活に障害や痛み、不自由さを抱えておられる方々が対象となります。外来診療後必要に応じて、マッサージ師による消炎鎮痛や、理学療法士等による運動療法を行います。

2F地域包括ケア病棟のリハビリテーション

当病棟では、最長入院期間60日間の中で、患者様やご家族が安心して生活の場(自宅や介護施設)に戻っていただけるよう、一人一人に寄り添いながらリハビリテーションを行います。身体能力や認知機能の低下、抑うつ症状、生活介護など多くの問題に対し、医師や看護師、ソーシャルワーカーなど多職種で協力し、退院支援・調整を行います。

入院そのものがリハビリテーションであり、機能訓練と合わせて食事や歯磨き・トイレや入浴などの生活訓練や、外出・家事訓練も行います。必要に応じて自宅に訪問し、自宅での訓練方法・福祉用具・介護福祉サービスなどの提案も行います。入院中に身体的、認知的低下や寝たきりにならないよう、楽しいリハビリ時間が過ごせるよう心がけています。

3F・4F医療療養病棟のリハビリテーション

医療療養病棟では、難病の方や医療が必要で施設入所が行えない方など、長期間当院での療養生活を送られている患者様を対象としたリハビリテーションを実施しています。長期間安心して療養生活を送れることがメリットとなる病棟です。

2Fの地域包括ケア病棟に比べると、リハビリテーション介入の頻度は少なくなりますが、長い時間をかけてゆるぎない信頼関係を築き、スタッフが訪れることを心待ちにしてくれるような、笑顔と特別感を大切にしたリハビリテーション介入を目指しています。

訪問リハビリテーション

今住まわれている場所で、様々な工夫を取り入れながら「その人らしい生活が送れる」ように支援することを目的としたサービスです。ご自身でできる運動の指導、生活における動き方の工夫、使いやすい補助具等の提案、介助方法の指導などを行います。

住み慣れた場所で生活したいという希望を叶えるべく、ケアマネージャーやヘルパーなど他職種と連携をとりながら支援していきます。